世界のどっかでカオスに生きる(新)

日本を脱出した筆者が、旅、海外生活、留学、その他カオスでシュールな生き様を曝すブログ

メキシコシティ空港、ゲートのミステリー

ごきげんよう

今回は、メキシコシティ空港から飛行機に乗るor乗り継ぐ人の多くが直面するであろう謎についてのお話です。

謎のアルファベット

多くの空港同様、メキシコシティ空港の搭乗ゲート名は数字表記です。

一方、搭乗案内を見ると…

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ゲート名がなぜかBとかGとか…アルファベット…。
(このほか、T2(ターミナル2)でもK、Mなどが現れることも。)

(#゚Д゚)<アルファベットの搭乗口なんてあるんですかーーーーーーー!

しかも、厄介なのが、この件について空港のガードマン、航空会社職員に聞いても明確な回答が得られたことがありません。(※最近は改善されているかもしれませんが)

「あっちの方なんじゃないの?(ガードマン)」
「は?うちの航空会社のことじゃないし知らないよ(やむを得ず聞いた他航空会社の職員)」

―自分の便だけ異世界に飛ばされるのだろうか?
―どっかの壁を押すと隠し階段が出てきて、そこから幻のゲート「B(一例)」が現れるのだろうか?
―実は予めスペイン語で放送があって、自分だけわからなかったのだろうか?

搭乗まで悶々とする羽目になります。

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空港の案内図を見てみよう

では、空港の案内図などには何か手掛かりがあるのでしょうか?

AICMホームページ(空港公式HP)を見てみましょう。

まずは、横にながーい第1ターミナル。

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あっ!!!

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地図の左から右(ゲートの数字が大きい方から小さい方)にかけて、順にSala J・G・H・Bというエリアがありますね。

続いて、第2ターミナル。

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こちらは、Sala K・Mの2択。
保安検査場を出たら、とりあえず左に行くか右に行くか、という感じですね。
(出て左が国内線、右が国際線) 

つまり、このアルファベット、ゲート近くの大まかなエリアの名前なんですね。
要は、常にひっきりなしに離着陸が繰り返される同空港、搭乗ゲートがどこになるかすぐには決まらず、
「とりあえずこのエリアになりそうだから近くで待っといて」
と解釈できましょう。
そのエリアで待っていれば、いざゲートが決まったときにめちゃくちゃ歩かずに済むんですねえ。

…という感じなので、ゲート番号が数字で出るまで、表示されたエリア近辺に陣取っておきましょう。

参考までに、先ほどの搭乗案内の答え合わせをしてみましょう。
数時間後、先ほどの便がすべて出発した時点での搭乗案内です。

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確かに、さっきアルファベットだったところが数字になっています。

上の地図と照らし合わせてみると…件のアルファベットのエリアとゲート、ものすごく近いわけでもないけれどものすごく遠いわけでもない、といった感じです。
(※上記搭乗案内は2020年5月下旬のコロナ禍下のものなので、通常とは配置などが多少異なる可能性があります。)
ひとまず、案内に従っておいて損はなさそうです。

そして搭乗直前になればおもむろに、数字のゲートが表示されるので、とにかく待ちましょう。
辛抱強く待ちましょう。

日本行き等の大物国際線であっても、搭乗開始時刻30分前をきってやっとゲートが決まる、ということもあるので、焦らずに待ちましょう。

※本当にいつまで経ってもゲートの数字が表示されない!という場合は、便が遅延している可能性があります。(遅延の旨も、案内板にはなかなか表示されません💧)
航空会社のマイページで運航状況を確認するか、カウンター等で確認をとるのが確実です。

さらなるミステリー(ネタバレあり)

しかし本件、このままめでたしめでたしとは終わらず。

2020年5月、改めて搭乗案内を見直してみると、上記の地図にもないこんな記号を発見。

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ゲート名のところに「T5」という表記があります。
まさかのアルファベットと数字の合わせ技。

なんじゃこれ???

メキシコシティ空港には第2ターミナルまでしかないので「Terminal 5」なわけもないし、ネットで検索しても何もヒットせず。
しかも、この便出発後も、この表記は変わらず。

そこで、思い切って空港&航空会社に問い合わせてみたところ、

「これは飛行機が待機する駐機場の番号で、そこが空港建物からちょっと離れているためこんな表記になっているのです。ご搭乗の方は75番ゲートから出発し、そこからバスで飛行機まで移動する旨を放送で告知しています。(※筆者訳・要約)」とのことでした。

OHこれは・・・なかなかのトラップ。

もうここまでの難問に出会ってしまったら、潔く係員に泣きつくのが吉ですね。
搭乗券片手に、カウンターで魔法の呪文
"¿Dónde está la sala de este vuelo?"(どんでえすたらさらでえすてぶえろ?)
を唱えましょう。
(この呪文はなかなかゲート名が表示されない際にも使えます)

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中南米最大級の空の玄関口にして、その攻略にはRPG的要素も織り込まれた不思議なダンジョン、ベニート・フアレス国際空港(通称)。
ご利用の際は、いったん深呼吸して、勇者の風格をもって臨めばきっと道が開かれることでしょう。

なお、メキシコシティ空港は無料Wifiの表記が壁にあるものの、使い勝手・電波状況はあまりよくないです。
(メールアドレス登録要、表記が紛らわしくてうっかりすると固定電話の契約させられそうになったりする等)
こんなところもまたアドベンチャー

快適にネットを使いたい場合は、ポケットWifiや現地のSIMカードを用意することをおすすめします。

ではでは、Buen viaje(よい旅を)✈!

メキシコシティ発で荷物を預ける場合は、この記事も参考にどうぞ