世界のどっかでカオスに生きる(新)

日本を脱出した筆者が、旅、海外生活、留学、その他カオスでシュールな生き様を曝すブログ

海外生活、どんな家に住む?それぞれの住まいのカタチ

ごきげんよう

海外に一定期間住む!となると、ほぼ一番に気になってくるのが、住居
ホームステイとか、シェアハウスとか、よく聞くけど、実際どうなの?どうやって探すの?と気になる方もいらっしゃるかもしれません。

今回は、これまでの筆者の経験をもとに、海外での主な住居形態について紹介したいと思います。

 

留学といえばホームステイ

留学生活といえば割とすぐに思い浮かぶのが、ホームステイではないでしょうか。
海外の一般家庭の一室を借りて、家族の一員として過ごす形態です。学校や留学エージェントを通して紹介してもらえるパターンがほとんどだと思います。

たいてい、1人部屋かほかの留学生との相部屋、3食食事つき、という形です。

f:id:arrozarroz:20191217122310p:plain

ホームステイの利点は、とにかく食事がついていること!昼間学校に行く場合でも、お弁当を作ってもらえたりします。
外食を頻繁にしたい!という人には、ちょっと窮屈かも。
部屋の掃除もしてもらえる場合があります。
(その分、食器を洗ったりといったお手伝いは推奨されますが)
また、一般的にホームステイを受け入れるような家族は、学校や留学エージェントと契約していることからも、積極的に話をする機会を作ってくれる傾向にあります。

一方、これだけ手厚いからには、それなりに費用が掛かります
もちろんこの後紹介するシェアハウスよりも高いです。
留学のはじめに納入するお金の中にさりげなく含まれているため、あまりその値段を目にする機会はないかもしれませんが。

そのために、ホームステイの受け入れは、現地の人たちにとっても並々ならぬ生活の手段となっているのも事実。ホームステイをビジネスと割り切って、結構ドライな対応をしてくる家族も少なくないようです。

テレビなどで見るような、毎晩笑いの絶えない団欒があって、毎週末はみんなでドライブ♪といったものを想像していると、ギャップに苦しむこともあるかも。

筆者の初めてのホームステイは、カナダの某アジア系移民の家庭でした。
家族は英語もしゃべりますが、家族のうちうちではそのアジアの国の言語で会話をするので、食卓でひとり取り残されることもしばしば。
そもそも、留学したてで英語すらままならず、コミュニケーションをとるのが非常に大変でした。
休日には家族だけで出かけてしまい、リビングに通じるドアには鍵を掛けられ、水すら飲みに行けず(汗)などという苦い思い出も。

別のホームステイ先では、筆者の苦手な犬がいて、玄関を開けるたびに吠えてくるわ、隙あらば部屋に入ってくるわ、部屋の寝具には犬のかほりが染みついているわ・・・。
さすがにこのときは別のステイ先に変えてもらいました。

・・・と、現実を突きつけてしまいましたが、温かく心地よい家庭もたくさんあるのも事実。季節に応じた、愛情こもった伝統的な郷土料理を味わうことができたり、家族と一日の終わりにその日あったことをゆったりと話したり、その地域の昔話を聞いたり、より深く、より時間をかけて、その場所、そこに住む人たちを知ることができる形態といえます。

ホームステイはこんなカンジ
  • 学校や留学エージェントからの紹介がほとんど
  • 食事つき
  • ビジネスライクな家もあり。過度な期待は禁物
  • 良い家庭に巡りあえば、家族やその土地の文化と深くつながれる

ちょっと慣れてきたら、シェアハウス(貸し部屋)

シェアハウスは、一軒家やマンションの一室を数人でシェアして住む形態。
留学生の場合は、最初はホームステイ→1か月ほどして現地の言葉や生活に慣れてきたらシェアハウスに移るというパターンが多いです。
家賃の高いカナダなどでは、リビングまでもカーテンで仕切ってシェアしていることも。
こちらは、ネットや口コミなどをもとに自分で探すことになります。
(帰国や引越を控えた人に、その人の後に住めないか聞いてみるのもよいかもしれません。そういう人たちは逆に次の借り手を探していることもあるので、その場合はwin-win!)

f:id:arrozarroz:20191217122840p:plain

家賃はさまざまですが、ホームステイよりは安いのが一般的。
その分多くの場合、食事がついておらず、掃除なども全部住人のみんなでする必要があることがほとんどです。
また、同じ家にオーナーが住んでいるか否かでも、その在り方はだいぶ違ってきます。

オーナー同居型

シェアハウス内の一室や別フロアにオーナーが住んでいるパターン。
このパターンの利点は、なんといっても何かあったときにすぐ頼れる!という点。
水漏れした!などの困りごと、その地域のことや言語に関することなどすぐに相談できますし、もちろん家賃のやりとりなどもスムーズ。
オーナーが近くに住んでいる分、掃除のことなどをくどくど言われたり、ちょっと窮屈な思いをすることもあるかもしれませんが、とにかく安心できます。
食事のついていないホームステイのような感じで、オーナー家族との交流を愉しむことができたりも。
(個人的にはこのパターンが好きです)

オーナー別居型

オーナーは別のところに住んでいて、家には借りている人だけが住んでいるパターン。
たいてい、定期的にオーナーが様子を見に来る、という形です。
このパターンは、シェアメイトとの相性が合えば居心地さいこぉ~!だと思います。
うるさいオーナーもおらず、のびのびと暮らしていけることでしょう。
その分、家での秩序を保つのが難しい傾向にあります。
掃除当番を決めていてもいつの間にかうやむやになったりして、家の中がほこりだらけ、虫やなんらかの動物だらけ・・・という事態になったり、
(下見をしたときに、そういう状態になっている家をいくつか見ました)
家賃の支払いなどに関してもトラブルが起こるケースを聞いたことがあります。


シェアハウスは本当にひとつひとつ違いがあるので、めぼしい物件を見つけたら、是非是非直接訪ねて内見をさせてもらいましょう。
ネットの文章や詐欺並みに盛られた写真ではわからない詳細や、オーナーやシェアメイトのお人柄も知ることができます。

特に安い物件だと、
「え、壁ないじゃん(仕切りがカーテンだけ)」
「え、窓ないじゃん(部屋が日の当たらない地下室)」
「え、バスルーム5人でシェア?」
「え、バス停遠っ!!!」

など、見に行ってびっくり!なサプライズ☆もかなりあります。

それから、内見に行くときはもうひとつ注意。
必ず誰かと一緒に行きましょう。
女性は可能な限り男性と。
仲がいいとかあまりよくないとか関係なく、とにかく内見の同行は遠慮せずに人に頼み、逆に頼まれたら断らずについて行ってください!!!(本当に)
良からぬことを考えるオーナーは、本当にそこら中にいます。
また、複数の目で見ることで、この家に決めて然るべしか否か、より冷静に検討することもできます。

それから、家賃についても事前によく確認しておきましょう。
デポジット(敷金)は必要か、家賃には何が含まれるのか(光熱費、ネット、トイレットペーパー代などたまに別だったりする)、などなど。

シェアハウスはこんなカンジ
  • Craigslist、クラシファイドなどの入居者募集サイトや人づてに見つける
  • 食事なし、家のことは住人のみんなで分担
  • オーナー別居だと秩序が乱れやすい
  • 下見要(複数人で!)、その際に家賃や条件もがっちり確認!

長期滞在にやさしい、Airbnb

筆者が一時期よく使っていたのが、Airbnb
日本語では民泊という言葉で知られていますが、個人の自宅などの一室を一般向けに貸し出すパターン。
シェアハウスとも似た形態とも言えますが、やはり大きな違いはAirbnbという会社がバックについているという点。
料金の支払いはすべてネット上で完結し、何かトラブルがあった場合もしっかりしたサポートがあります。
また、貸し出す側(ホスト)は常に宿泊者から評価される立場にあるので、より良いサービスを提供しようと努力します。
ということから、シェアハウスよりも安心と快適を得やすいのが強み。
特に数週間、数か月と長期滞在をする場合には、長期割引がきくことがあるのもありがたいところ。
割引は各ホスト次第ですが、中には半額以下になることも!
その分、宿泊費とは別にサービス料、清掃代金が別に請求されるので、結局ちょっと割高になってしまうのですが。

f:id:arrozarroz:20191217123842j:plain
↑なぜかここだけイラストではなく写真w

Airbnbで貸し出される部屋は、オーナーのカラーが比較的色濃く出ることがあるのも醍醐味。
プール付きでワインボトルがそこら中に飾ってあるセレブな家あり、
そうかと思えば、整骨院みたいなベッドがおかれ、殺風景で、一晩中謎のリズムが鳴っている部屋あり(泣)。
いろんな生活を疑似体験できるのも楽しいです。

とはいえ、100%安全・快適とは言えない部分もあるので、口コミをよく読んだり、その地域の治安を調べたりなど下調べは重要です。
近ければお願いして下見させてもらうのも良いかも。

Airbnbはこんなカンジ
  • Airbnbのサイトから見つける
  • 安全、快適。その分追加費用は掛かる
  • 長期滞在がお得になることも
  • 濃い

もちろんこのほか、一から物件を探して、完全に一人暮らしをする!という方法もありますが、収入やビザが必要だったり、どえらいお金がかかったり、とにかくハードルが高いことが考えられるので、ここでは割愛します。
海外には日本ほど単身向けの住居は多くなく、またセキュリティ対策や家のことをすべて自分で対応しなければならないのは大変そうです。
そのかわり、限りない自由は得られることでしょう・・・!

海外生活のうちの決して少なくない時間を過ごす、住居。
自分に合った、安全・快適な住居に出会えることを願います。