世界のどっかでカオスに生きる(新)

日本を脱出した筆者が、旅、海外生活、留学、その他カオスでシュールな生き様を曝すブログ

行ってよかった?後悔した?留学&ワーホリを振り返る

ごきげんよう

留学やワーキングホリデーって聞くけど、実際どうなの?面白いの?お金ばっかりかかるんじゃないの?
と気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、数年前に会社を退職し留学&ワーホリに赴いた筆者が、その経験を振り返ってみたいと思います。

これはPR記事でもなんでもなく、誰に忖度する必要もないのでw、このさい赤裸々に素直に書きますよー。

 筆者の留学&ワーホリスケジュール

時間軸はこんな感じ。

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筆者が行き先として選んだのはカナダ・バンクーバー
学生ビザで入国し、最初の6か月間まず語学学校へ。(周りに比べるとかなり長い期間!)
その後現地でワーキングホリデービザに切り替え、一時帰国&充電期間を経て、地方都市のケロウナへ転居。
仕事探しに難航しつつ、最終的にはファームでの収穫+在宅のクラウドソーシングの仕事をいただいて働きながら過ごしました。
合計約1年半の滞在でした。

ちなみに、出発の1年前までは、ワーキングホリデーは全く眼中にありませんでした。
が、当時人生に迷って日々ぐずぐずしている筆者に、友人が一言。

「ワーホリとか、行ってみればいいじゃん。」

なるほどなぁと思い、その日帰ってネットで調べ、説明会に行き、あれよあれよという間に飛び立つことに。

ワーキングホリデーは31歳の誕生日まで申請可能な制度ですが、当時筆者は20代後半。いわゆる「ギリホリ」。
特にこういう年齢制限があるものは、その年齢を超えてしまうと、どんなにあがいても経験することはできません。
どうせなら今しかできないことをやりたい!という気持ちが、当時の自分の背中をかなり押しました。

ワーホリ&留学、ここがよかった!

英語力はそれなりにUP

合計約1年半、うち半年は語学学校に通い、現地の家を間借りし、現地のバスに乗り、現地の店に行く生活の中で、果たして英語力は上がるのか?
・・・英語に向き合っている限り上がりました。それなりに。

実際のところ、学校で発音を直してもらえたりもしましたし、英語を見たり聞いたりする絶対量がまず違うので、期間の終わりの方には、かなり英語を理解し自分の言いたいことを言えるようになった感覚がありました。

渡航の前後のTOEICのスコアは…100点以上UP!!!

リスニングでは最後まであきらめずに聞ききる体力がついているように感じられ、リーディングでは普段町中で目にする記事の延長のような気分で慣れた感じで解き進めることができました。

ただ、ネイティブ並みにペラッペラ、ドラマも映画も字幕なしで聞き取れる☆というレベルにはとてもとても至らず。
もっと頑張って勉強したらこの域に達したのかなあ・・・。

渡航したからこその出会いがあった

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現地では、本当に様々な人たちと出会えました。
地元の人、世界中から英語を学びに集う人々、移民国カナダならではの様々な背景を持つ人たち、等々。
同じ時期に現地に居合わせた日本人ももちろんそう。

日本で会社員を続けていたら絶対に一生出会えなかったであろう人たちとの出会いは、間違いなく人生の大きな刺激となりました。
ありがたいことに、数年経った今でも交流が続いている人が(わずかながら)いて、心の支えになっています。

色々なことにアンテナを張れるように

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渡航する過程、英語を学ぶ過程で、それまで露とも知らなかった事柄、世界情勢などについて知る機会を得ました。

街を歩くことで、カナダならではの空気、文化や問題を肌で感じることができました。
語学学校の授業やプレゼンテーションでは、移民問題、農業問題、未解決事件、などなど、それぞれの生徒の国ならではのトピックにじっくり触れることができました。
滞在中通っていた英会話クラブには、それまで存在すら知らなかった宗教の人がいたなあ。
現地で知り合った友人には、在宅勤務という働き方を教えてもらいました。

あと、筆者の場合は渡航を機にやっとスマホデビューを果たし、Wifiとは?LINEとは?と一つ一つを習得することにもなりました。
もしこの渡航がなければ、いまだにガラケーを使い続け、スマホに関して何ひとつ知らなかったことでしょうw
そんなことも含めて、とにかく渡航を機に自分の中のアンテナの数がかなり増えました。

アンテナの数が増えると単純に楽しいですし、より多くの情報をキャッチできるということなので、生きるヒントがそれだけ得られることになります。
これは間違いなく、人生にはプラスといえるのではないでしょうか。

やりたかったことができた

「ワーキングホリデー」という名が示すように、この期間は半分「ホリデー」だといえます。
筆者は、仕事があまりうまくいかなかった(後述)こともあり、「もうこの期間はホリデーじゃい!」と割り切って、結構のんびりとした時間を過ごしました。

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ロッキーマウンテンに旅に出たり、バスを乗りつぶしたり、庭でギターを練習したり、好きな曲を楽譜に起こしたり、イラストを描いてLINEスタンプを作ったり、ハーフマラソンに挑戦したり、などなど。

カナダの美しい景色に囲まれながら、かねてから漠然とやりたいな~と思っていたことを消化する「自由な時間」は、自分にとっての財産となりました。

留学&ワーホリ、ここはきつかった

ここまでは、それこそどこぞの体験談のように、良いことばっかり書いてきましたが、もちろん辛かった面もあります。
果たしてこの辛さは、知る必要があったのかしら。と思えることも・・・。

仕事におけるトラウマ

これは完全に自業自得ではあるのですが、現地での仕事が本当にうまくいかず、国境を越えて自分の不器用さ・器の小ささを実感しました。

飲食業まったくの未経験のまま、何とか雇ってもらった日本食レストランでは、スピードにとてもついていけず迷惑をかけ、同僚にはいじめられ速攻退職することに。
次に拾ってもらったネパールカレー屋さんでは、英語力の低さを理由に数週間で首に。
(本当の理由は、英語力+手際の悪さ+筆者が左利きだったからではと思っていますが)
その次に拾ってもらったワイナリーでも、作業が遅いせいかオーナーに「仕事あげるあげる詐欺」をされ、最後は音信不通。

最終的に、友人のおうちの営むファームでの仕事をいただけて、とてもよくしていただいたのですが、上記のような経験から「やっぱり自分はだめなんだなあ」と実感せずにはいられず、これは今でもトラウマです。
現地のほかのワーホリの人の多くは、バリバリ働いてたんまり稼いでいたので、尚更凹みました。

ワーホリで就くことになる主な職種は、カフェやレストランなどがほとんど。
未経験の方は、できれば渡航前に日本で少しでもバイトして備えておくことをお勧めします。
(筆者程とろい人もそんなにいないと思いますが)
筆者はこれ以来、飲食業、接客業全般の方々をはちゃめちゃに尊敬するようになりました。

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貯金がかなり減った

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上記の仕事の話から、さもありなんという感じではありますが。
筆者の留学当時は今よりも円安だったことも手伝って、結構なお金が飛びました。

ビザ代+語学学校24週間+最初の4週間ホームステイ 約100万円
1年半の生活費合計 約200万円

働いていたのは最後の半年間、収入は月5万円ほど(収穫重量による出来高制だったので結構安い)×半年で、合計30万円ほどでしょうか。
なかなかの赤字ですなぁ・・・。

もちろん、バリバリ働いて稼いだ人の中には、貯金を増やして帰っていく人もいます。

欧米での扱われ方を知る

海外にある程度住む中で、自分たちのような人種がどんな扱いをされるか(主に悪い方に)思い知る機会もありました。

道を歩いていると「f*** Jap!!!!」などと突然罵声を浴びせられたり。
おとなしくて何も言わない人種と思われてセクハラ紛いのことをされそうになったり。
そこまで明白ではなくても、例えば白人のグループとアジア人のグループには目に見えない壁や格差を感じることもよくありました。
やはり、自分たちは差別される対象なんだなと思い知ったのでした。
わざわざお金と時間をかけて渡航して、こんな思いする意味あるのかな・・・と複雑な気持ちになりました。

太った!

カナダには、これ!という有名な名物料理はあまりないですが、食べ物やお菓子は普通においしいです。

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貴重な名物料理はやたら高カロリー

また、特に冬は基本的に寒さが厳しいせいか妙に甘いものが食べたくなり、無駄に買いあさっては食べていました。
(これについては当時同じ家に住んでいた人もみんな同様のことを言っていました)

そんな生活が続いた結果、そもそもの食事量が増え、やたらと太って帰国する羽目になりました。
ハーフマラソンの大会前だけはちょっと痩せていた)
渡航前後の写真を見るともう一目瞭然。
帰国後も結局体型は戻らず・・・。
怖くてずっと体重を測っていなかったので、体重データがないのが惜しいところです。
(あっても公表できんわ!)

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友達が減った

これについては、以前の記事でも書いています。
渡航に伴い、連絡が途絶えたり会う機会が激減したりすることで、日本の友人たちの多くと疎遠になりました。

日本の生活に耐えられなくなった

一度海外の生活を一定期間経験してしまうと、日本の社会で生きることがますます息苦しく感じられるようになりました。
また、海外生活に対するハードルが下がり、「いざとなればまた海外に出よう!」という考えが浮かびやすくもなります。

その結果が・・・このざまです。
(筆者、現在も再び海外に逃亡してふらついている模様)

※外国語は使わないと忘れる

これは現在進行形ですが、現地でどれだけお金や時間をかけどれだけ英語力を伸ばしたとしても、帰国後全く英語を使わなければ、驚くほどにあっさりと忘れてしまいます。

筆者は帰国後、英会話カフェ(お茶を飲みながらネイティブの人と会話するカフェ)などにたまに行って、忘れないようにあがいていました。
なお、その後グアテマラ&メキシコでスペイン語を上書きした結果、いよいよ本格的に忘れてきている模様。

気になるなら行くのも悪くないよ

以上、あくまでいち経験者(ポンコツ)の経験談ながら、なんらかの参考になれば幸いです。ツッコミどころは満載ですが☆

筆者自身も、「もっと情熱やら向上心を持ってこの期間を過ごしていれば、もっと良い過ごし方ができたのかなあ」という思いがいまだにありますが、少なくとも後悔はしていません。
数年経った今は、時に当時のつらい場面のフラッシュバックに苦しみながらも、良い思い出にひたることもあり、それにかなり救われています。

留学&ワーホリ、少しでも気になっていて、お金や時間の許す場合は、行ってみるのも悪くないと個人的には思います。
もちろん留学・ワーホリどちらかだけでも良いですし。
(具体的な目標があると実りあるものになると思います。)

語学学校などなどについては、機会があればまた書きたいと思います。