世界のどっかでカオスに生きる(新)

日本を脱出した筆者が、旅、海外生活、留学、その他カオスでシュールな生き様を曝すブログ

2校に通った筆者が語る、語学学校の選び方

ごきげんよう

海外に赴く、ということを考えたとき、やはりトップレベルに気になるのは言語面の問題でしょう。
実際に、現地にちょっと住んでみるにせよ、ワーホリで働いてみるにせよ、バックパッカーでいろいろな国をまわってみるにせよ、まず一定期間語学学校に通うという人が多いです。
日本語という結構なマイナー言語を母国語とする我々にとってはなおさらだと思います。

今回は、カナダでそれぞれ大規模&中小規模の2つの語学学校に通った筆者が、経験談を交えながらその選び方のヒントをお伝えします。

そもそも語学学校ってどんなことするの?

語学学校と一口に言っても、何するの???というのは結構謎に包まれています。
筆者自身も、学校に通う前はあまり知らなかったですし、「とりあえず行けばわかるやろ★」というノリでした(笑)。

学校によってクラスの分け方や内容、バリエーションは本当に異なるのですが、どこの学校にもあり、とりあえずこれ受けとけ!的ポジションなのがESL
これはEnglish as Second Languageの略で、英語が母国語でない人たちが英語を学ぶためのプログラム。
毎日時間を区切って、リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング・文法などの分野毎の授業が行われます。
たいてい入学時にテストが行われ、レベル別にクラス分けがなされます。

とはいえ、日本の英語の授業のように黙って先生の話を聞いとけば良い…はずもなく。
ペアワークやゲーム、ロールプレイ、プレゼンテーションなどなど、他の人とコミュニケーションをとりながら何かをする機会が結構多く、あまり気の休まる暇がなかったです(笑)。
逆に、こんな環境では日本では得難いので、英語の上達にはもってこいの環境でしょう。

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大体4週間毎に入学日・卒業日があり、そのサイクルごとにクラス分けテスト(or先生の評価)が実施され、新たなクラスが編成されます。

その他、発音矯正のクラス、通訳・翻訳クラス、ビジネス英会話のクラス、スピーキング強化のクラスなどなど様々なクラスがあります。
ここは学校ごとの特色がよくあらわれるところかと思います。
興味があるクラスがあれば、そのクラスのある学校にまずフォーカスしてみると良いと思います。

筆者は、ESLのほか通訳・翻訳とスピーキング強化のクラスを受講しました。
通訳・翻訳は、テキストに従い、週ごとに異なるテーマに従って日→英、英→日の通訳・翻訳を練習するクラス。
3人組でインタビュー形式の通訳練習をやったり、会話文を作成してそれをもとに逐次通訳の練習をしたり。
4週間ごとにテストが行われ、筆記&先生とのマンツーマンの逐次通訳、ペアでのインタビューなどなかなか大変でした。

後者は、とにかく人前で話すことを鍛える8週間のクラス。
毎週テーマを与えられ、個人・グループそれぞれのプレゼンテーションが課せられ、内容や発音はもちろん、目線やジェスチャーに至るまでがっつり評価されます。
中には、即興のスピーチやディベート、街ゆく人にインタビューしたり、グループで英語の曲を歌って踊る、自分で物語を作って皆にそれを語るといった週もあり、とりあえず一定の恥ずかしいことは一通りやることになるクラスです。

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これは、コミュ障の筆者にとってはプレッシャーの絶えない大変なクラスでした。
それでも、教科書がしっかりあって、メソッドがしっかりしているなあと感じられ、信頼してついていくことができました。
8週間後、もうバリバリに話せるようになった!というところには至らないものの、人生においてずっと直視できずにいた自分の話し方、仕草、目線などにがっつり向き合う貴重な機会となりました。(もはや言語という次元を超越w)
あの8週間でやったことを思えば、大抵のことは屁のようなもの…!と思えます。
PMMっていうんですけどね。

語学学校では、クラスもさることながら、放課後の会話クラブやスポーツ、街の博物館やバーなどにみんなで出かけるアクティビティなども実施されます。

雰囲気や規模はやっぱり大事かも

前置きが長くなりましたが、語学学校を選ぶ際、上記のようにどんなクラスが開講されているかというのはひとつのポイントとなります。
その他授業料・生徒の国籍比率・立地などなどももちろん重要なところでしょう。

一方で、やはり実際に現地に足を運んで、カウンセラーの方(学校生活をそれぞれの言語でサポートしてくれるスタッフ。もちろん日本人もいます)やそこに通っている人に話を聞くのがとても大事だと思います。
見学や授業体験などは大抵どこの学校も歓迎してくれるはずです。

※現地に行って見学してから学校を決めるという場合は、観光ビザかワーホリビザで現地入りする形になります。
(学生ビザで入るには、日本で学校を決めて手続きを済ませる必要あり)

ちなみに筆者は、最初は中小規模(生徒数20~30人)の学校に通い、事情があって大規模(生徒数最大450人)な学校に転校しました。
どちらにもメリット・デメリットはあり、個人によって合う合わないが分かれるところだなと感じられました。

中小規模校のメリット・デメリット

最初に通った学校は、とにかくアットホームな雰囲気がありました。
人数が多くないこともあり、先生も生徒もほぼ全員が顔見知りとなれ、かなり居心地がよかったです。
また、そういうところには自然と似たような人が集まるのか、国籍問わず落ち着いていて話しやすい人も多かったように思います。
この居心地の良さがゆえに、毎日学校に行くのが楽しかったです。
(この点は、筆者にとってはかなり重要ポイント)

一方、放課後のアクティビティはなかなか人が集まらず、盛り上がりに欠けるのは惜しいところでした。
過疎りすぎると中止になることもしばしば。
その分課外活動の機会が減ったと思うと残念…。。

そういう状況も、今思うとなんらかの兆候を示していたのかもしれませんが、、この学校、筆者の在学中に閉校してしまいました。
そういうリスクが高いというのも、中小規模校の宿命といえるかもしれません。
その後系列校に転校することになり、そうして通い始めたのが大規模校でした。

大規模校のメリット・デメリット

転校先の大規模校には、先ほど述べたPMMというクラスを受講したくて入学しました。
1フロアのみだった中小規模校とは違い、校舎が数フロアに亘り、迷路みたいに入り組んで、最後まで全貌が掴めないほど。
もちろん生徒も滅茶苦茶たくさん!(それまでの10倍ぐらい)

その分、ビリヤード台やピアノなど設備が充実していたり、クラスの種類や数がとにかく多かったり、学生寮があったりと、資本力(?)が感じられました。
カウンセラーの方も複数いて、サポート体制もがっちり。
放課後のアクティビティに至ってはほぼ毎日あり、そのコーディネート専門のスタッフが常駐しているほど。
昼休みともなるとラウンジ全体に生徒があふれ、とにかく賑やか!
大人数でワイワイやりたいパリピ的な人にはなかなかの環境でしょう。実際にそういう人が多めだったようにも思います。

ただ、自分にとってはワイワイガヤガヤしすぎていて、自分の教室を一歩出ると落ち着く場所がなくひたすらアウェイでした…。
人が多すぎて、誰が知り合いで誰が知り合いじゃないのかも分からず、カオスという言葉がしっくりくるような状態で、結局この学校で友達はできなかったですし、馴染めなかったですね(爆)。


筆者個人にとっては、「居心地の良さ」というのがとても重要なので、最初に通った中小規模校の方により思い入れがあります。
特に外国語を学ぶときって、まずリラックスして、周囲との信頼関係を築けた方が間違いなく上達しやすいように思いますし。
もちろん、後者の大規模校も、そこで受けたクラスの強烈さが故に思い出深くはありますが。

言うまでもなく、人によって、今後数週間~数か月間過ごす場所に何を求めるか、というのは違うことでしょう。
だからこそ、自分が納得いくまで情報収集をし、決断することが重要です。
日本にいるうちから決めたい場合は、日本での学校説明会などの機会を利用するのも良いと思います。(筆者はこの方法でした)
が、可能であればやはり現地入り後実際に見学して決めるのがベストだと、個人的に思います。
決して安くはないお金と、決して短くはない時間を投資するわけですし。

その他のチェックポイント

カウンセラーとの相性

最初の方に少し書きましたが、大抵どの学校にも、学校生活の相談に乗ってくれる日本人カウンセラーがいます。
この人たちとは、学校やホームステイその他生活での相談事、クラス受講の手続き等の事務的なことなどで少なからずかかわりを持つことになります。
筆者も、クラスがあまりに辛いときこの人たちに泣きついたことがありました。。

なので、もし事前にこの人たちと話をする機会があるならば、話しやすいかどうかというのを見ておくと良いと思います。
「いざとなったらあの人に相談すればいい!」と思えるかどうかで、心強さや居心地はかなり違ってきます。

分野別クラス分けシステムかどうか

語学学校ではクラス分けの際、テストの「総合点」を基準にするところがほとんどですが、中には「分野ごとの点数」(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング・文法それぞれ)を基準にするところがあります。
この場合、分野別にクラスが細かく分けられる、つまり1時間ごとに教室やメンバーや先生が入れ替わり、各分野のレベルに合ったクラスを受講することになります。

こういうクラス分けは、「リーディングや文法などは結構得意だけれどスピーキングは全然だめ><(結構アジア系の人に多い傾向)」という風に、スキルに偏りがある場合にはよりきめ細かく、有効な学びに役立つことでしょう。
実際に筆者(典型的アジア人傾向)は、総合点だけでクラス分けをされた際、文法はいまいちだけどスピーキングはめちゃめちゃできるクラスメイト(ラテン系に多い)だらけのクラスに入れられ取り残されたことがあるので、それに比べたら理想的かと。

た・だ・し、科目ごとのクラス分けでは、とにかく1時間ごとに何もかもが入れ替わるので、クラスメイトと深い関係を築くのは難しくなるかもしれません。
逆に言えば、それだけたくさんの人に出会えるということでもありますが、結構一日中慌ただしく、特に当初は誰が誰だかわからない状態です。
固定クラス(総合点で分けられ、終日同じメンバーで過ごすクラス)で感じられる「いつメン感」や落ち着きは、このシステムではあまり期待できないと思います。

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↑固定クラスでもここまで団結することはなかなかないでしょうがw

まとめ

語学学校の選び方
  • 受けたいクラスがあるか
  • 雰囲気や規模が自分と合いそうかどうか ※実際に足を運ぶのがベスト!
  • その他(カウンセラーとの相性、クラス分けのシステム)
  • 自分が何を大事にしたいかがポイント!

ここまで、なにやかやと書いてきましたが、とにもかくにも
「自分の学校生活、どんなふうにカスタマイズしていきたいかな」
と、楽しい妄想を膨らませながら考えていくのがよいと思います。
これはおそらく、人生の大半の選択にも通じるところがあると思いますが。

なお、自分が行きたい街にどんな語学学校があるか、それぞれどういう学校か、といった情報はインターネットでも検索できますが、最新かつ豊富な情報をもっている留学エージェントの助けを借りるとスムーズです。
エージェントを通すことで、授業料などをがっつり割引してもらえることもあります。

ちなみに、筆者がカナダ・バンクーバーでお世話になったのは
日本ワーキング・ホリデー協会
(日本での学校選び・ビザ手続きでお世話になりました。定期的に説明会あり)
・【PR】カナダ現地留学エージェントの【カナダジャーナル】 (上記の現地窓口)

その他、現地入りしてから学校探しをしたい場合は
GoToVan日本食も売っている)
クラブハウス・ニッカセンター
ちびかなだ
(とりあえず筆者が訪問したことのあるのはこの3つ。いずれもアットホームで感じの良い雰囲気の場所でした。もちろん他にもたくさんあり)

なども良いかと思います。

ベストな選択をされ、楽しい学校生活&英語習得ができることをお祈りします!