世界のどっかでカオスに生きる(新)

日本を脱出した筆者が、旅、海外生活、留学、その他カオスでシュールな生き様を曝すブログ

メキシコでの仕事探し、どうやってやる?

ごきげんよう。

以前、メキシコの日系企業で通訳として働いたときのことを書きました。

 今回は、じゃあその仕事はどうやって見つけたのか?ということについて触れたいと思います。

メキシコでの職探しは大きく4つ

一般に知られ、また筆者が実際に使った方法は大きく分けて4種類ほど。

1.就職エージェントを利用する

メキシコ就職に特化した就職エージェントがあります。
HP経由で登録を行うと、エージェント側から連絡があり、スカイプ面談やメールなどを通して希望や今後の動きの確認、そして企業との面接のチャンスがもらえます。
また、就職してからもサポートが得られるようです。

自分のアピールの仕方をしっかり準備したい、応募する会社について事前にしっかり知っておきたい、海外就職にあたりサポートがほしい、といった希望があるならば、やはりプロの力を借りるのが良いと思います。

※以下コメントは筆者の個人的感想です。
また、最後までの利用に至らなかったので、詳しく説明できていない部分もあるかと思います。

クイックグローバルメキシコ
https://www.919mexico.com/
日本人担当者による丁寧なスカイプ面談がありました。
履歴書の内容を事細かにつっこまれて結構恥ずかしかった!
(なぜこの大学に進んだか、なぜこの学問を専攻したか・・・等々)
ですが、その分応募者と企業のマッチングをかなり重視している印象を受けました。

 

TOPラテンアメリカ
http://www.toplatinoamerica.com/index
担当者が日本語話者でなく、スカイプ面談がスペイン語で行われることがあります。
(筆者の場合は希望をスペイン語で伝えるのが難しく、後でメールで改めて説明したこともありました。)
が、日本人担当者による面談もあるようです。
比較的、面接の機会を積極的にもらえる印象。
 

筆者が実際に利用し、いただいたアドバイスで一番役に立ったのは、

語学力を客観的に証明するものがあると良い

というアドバイスでした。

例えば、留学して何か月、あるいは何年学校に通ったとしても、実際にどのくらい語学力があるかを窺い知ることができません。

◆DELEやSIELEといったスペイン語のテストを受験しレベルを示す

◆実際にスペイン語を使って働いた経験があるならば、それをアピールする

といったことにより、めちゃくちゃ説得力が増します。

筆者もこれを聞いて速攻SIELE受験を決め、その翌月にはスコアを、そして仕事をいただきました🌸

↓SIELE受験についてはこちらの記事にまとめました!

2.メキシコ日本商工会議所HPの求人に応募するか、履歴書を登録し連絡を待つ

日本でおなじみの商工会議所、なんとメキシコにもあります。
そしてここで、メキシコ国内の求人情報の提供、求職者リストへの登録受付をしてもらえます。

メキシコ日本商工会議所(通称カマラ):https://www.japon.org.mx/ja/

上記のページの応募フォーム、あるいはメール添付で履歴書を送ると、会員の企業から直接連絡が届く仕組みです。
(履歴書フォーマットも同ページからダウンロードできます。)

求職者リストは毎月15日30日に更新されるそうで、例えば17日に履歴書を送った場合は、その月の30日からリスト掲載されることになります。
なるべく早く履歴書を展開してもらいたい、という場合は、これらの日を狙って提出すると良いかと思います。

どのくらいの数の企業から、いつごろ連絡が来るか?はケースバイケースだと思いますが、思わぬ企業との出会いなどもあるかもしれません。

3.スペイン語学校その他のサイトの求人情報を見る

その他、日本のスペイン語を学ぶ学校のHP等でも、求人情報を出している場合があります。
(従って、メキシコに限らず他のスペイン語圏での仕事、あるいは日本国内でのスペイン語を使った仕事の求人があるのもおもしろいところです)

一例は、セルバンテス文化センター。
https://tokio.cervantes.es/jp/job_board.htm

 

この方法のメリットは、企業に直接コンタクトを取れ、そこから選考までのスピードが早く進みやすい点です。

また、その他特筆すべき点は、学校という性質柄もありDELEなどのテストのレベルが求められることが多い点でしょうか。いずれにしても、これらのテストを受けて客観的なレベルを明らかにしておくと損はないと思います。

4.人づて、学校などにある求人情報の貼り紙を見て直接応募

聞いた話では、ラテン社会では人の紹介で仕事を見つける、ということは少なくないらしいです。
知り合いや友人に、仕事を探していることを伝えておくと、どこからともなく話が舞い込むことがあるかもしれません。
また、語学学校に通っている場合は、学校や先生が何気に求人情報を持っている場合も。

特に初めて海外で仕事を探す、という場合などは、自信がなくてあまり仕事を探していることは人に言いたくない…ということもあるかもしれませんが(少なくとも筆者はそうでした)、あえてオープンにしておくと違った世界が開けるかも。

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履歴書作り

筆者の場合は、メキシコ日本商工会議所HPにある履歴書フォーマットをダウンロードして、日本語版・スペイン語版を作成しました。

スペイン語版は、ほぼ日本語版の翻訳バージョンという感じで作成しましたが、語学学校の先生に見てもらい添削してもらいました。
ネイティブチェック、重要です。
周りの人をどんどん利用して見てもらいましょう。
※場合によっては、英語版も求められることがあります。

日本語版とスペイン語版との最も大きな違いは、学歴・職歴・資格欄の書き方の順番!
日本語版では上から古い方→新しい方という順番で書きますが、スペイン語版では一般に、新しい方→古い方の順で書くものだそうです。

いざ選考

いざ企業に応募!となると、早速選考が始まります。
選考方法は企業によりけりだと思いますが、一例としてはスカイプ面談→直接の面接→採用という流れがあるようです。

【筆者自身の経験した面接(日系企業・通訳)で聞かれたこと】
★自己紹介
★志望理由(特に、なぜメキシコなのか?)
★履歴書の内容に関して…なぜ、何を学んだか、どんなことが印象に残っているか
★語学力の確認
(英語とスペイン語で、特定のトピック(例えば留学経験)について話すなど)

通訳・翻訳職希望の場合は、もちろん日本語、スペイン語(、英語 他?)等、くるくると言語を変えながらの面談があることが予想されます。

面接対策(特にスペイン語バージョン)についても、まず原稿を書いて先生に添削してもらったり、実際に面接官になってもらって練習したりしながら、よりよい表現や言い回しなどについて洗練させていきました。

服装は、日本のようにがっちりリクルートスーツ!ではなくても良いです。
デニムなどはさすがにカジュアルすぎると思いますが、落ち着いた私服程度で○かと思います。

日本の就活に比べると、伝統や形式に縛られすぎず、比較的ざっくばらんな雰囲気で話ができるのではないかと思います。
自分らしくリラックスして話をすることを大切に挑むべし、です。

そして同時に、面接でその企業を訪問する機会があれば、雰囲気を出来る限り垣間見て、「ここで働けそうかな?こっちからも選考してやるんだぜ!!」という気持ちでその企業を見ることも重要です。

Suerte!!!(幸運を祈る)

就活全般にいえることですが、お祈りをいくつももらったり、上手く自分をアピールできなかったり…うまくいくことばかりではないと思います。
それが海外就職となると、環境・言葉の違いというハードルも加わって、もはやわけがわからないですね。。

ですが、最終的には人と人とのかかわり。
どこにいようとも、言葉が違おうとも、ここで働いてみたいという気持ちがあれば必ずどこかに「ご縁」はあるはずです。

筆者自身も「捨てる神あれば拾う神あり」という言葉を心の支えにしながら、なんとか生き延びていました。
(この言葉、広辞苑で調べてみるとさらに泣けます。。)

これから就活をされる方、今真っ最中の方に、まず一歩踏み出したことへの賞賛と将来に向けたエールを贈ります。