世界のどっかでカオスに生きる(新)

日本を脱出した筆者が、旅、海外生活、留学、その他カオスでシュールな生き様を曝すブログ

内定→ビザ取得→入社までの流れ(メキシコ・ビザサポート有の会社の場合)

ごきげんよう

先日、海外で仕事を見つけるには?という記事、そして実際にメキシコで働いてみたらこんな感じだった、という記事を書きました。

  

ところが、海外就職の場合は、この「仕事探し」と「就業」の間にもうひとつ、重要なステップがあります。

そう…ビザ取得

ビザ事情については、働く国、その国と母国との関係などによってまちまちだと思いますが、今回はメキシコの日系企業で働くにあたり、グアテマラ就労ビザ(FM3)を取得した筆者の実際の流れを紹介します。

内定後。

メキシコの某日系企業(ビザサポートあり)にめでたく内定を得た直後、パスポートのコピーをとってもらったり、個人情報の確認、人事部長・社長のサイン入りのJob offer(給与・業務内容等が記入された紙)を受領しました。
(当日に内定が出ることもあるので、面接当日は念のためパスポートを持参するのが吉。)

この後は、会社側でビザ発行の準備をしてもらえ、その準備が整うとメキシコ国のメキシコ大使館に出向いて手続きをする流れになります。
この間の空白期間(1ヶ月半前後)は、日本に帰国するもよし、旅に出るもよし。

筆者は特に帰国する理由もなかったので、直前までいたグアテマラに戻り、スペイン語の勉強を再開しました。

ある日「NUT」なるものが届く

グアテマラで留学生活を再開し1ヶ月半ほど経ったある日、会社の人事の人を通じて「NUT」が記載されたPDFが届きました。
これは…大使館で発行される、面接に必要なオリジナル番号「Número Único de Trámite」!!
つまり、面接にきなさいということです。遂に・・・!
これと必要書類を揃えて、オンラインで大使館での面接予約をとり、いざ挑みます。

ちなみにこの連絡を受けて、筆者はもちろん、当時の学校の先生まで一緒になって、遂に来た!とアワアワしていました。
これが来てしまうと、割とすぐ卒業→就職となるので。
一方、いつまでいることになるか分からないんです~と言ってのばしのばし滞在していたホームステイ先のホストさんはほっとしてたかな。笑

手続きに当たり準備すべき書類【在グアテマラの場合】
(念のため、都度各自確認ください)

◆VISA取得申請フォーマット
◆パスポート原本と全ページコピー→Office Depotなどのお店でせっせとコピーしましょう。
◆顔写真(たて32~39mm×よこ26~31mm、背景白、正面向き)→写真屋さんで撮ってもらえます。
◆その国に滞在している証明→グアテマラの場合は、パスポートの入国印のコピーを持参。
◆Job offer(内定時に会社から発行してもらった書類)
◆面接予約日時を記した紙(後述)

そして、面接を受ける国のメキシコ大使館のページから面接の予約を取ります。
グアテマラの場合はコチラ。】
https://embamex.sre.gob.mx/guatemala/index.php/seccion-consular/visas/citas-y-formulario
結構時間枠は豊富にあり、翌日~の予約が可能です。

面接予約の際の注意!!

面接予約は上記のURLの「Hacer cita」というボタンを押し、情報を入力して取る流れになります。
手順を記したYoutubeビデオが添えられており、大体この通りにやればいいのですが、ここだけは注意!!!

予め「NUT」をもらっている場合は、「CON PERMISO DEL INM」を選びましょう。

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↑ビデオのキャプチャ。問題の部分は赤枠のところ。青くなっている方の選択肢はまちがい。

筆者は、ビデオを鵜呑みにして「SIN PERMISO DEL INM」を選んでしまったがために、大使館で門前払いにあいました。
後日予約を取り直して出直す羽目になるわ、会社への説明は気まずいわでとても凹みました。

無事に予約がとれたら、面接予約日時の記載されたPDFがメールで届きますので、これを印刷して当日持っていきましょう。

面接日はまる一日確保しておくべし

面接時間は15分単位で決められており、この時間までに大使館の前に待機しておきます。
グアテマラシティの朝の渋滞は慢性的に凄まじいので、早めに出向くのが吉です。
ただし、早く着いても早く入れてはくれません・・・。(その時間きっかりに呼ばれて入る流れ)

その後も、やたら待たされます。
送迎の運転手さんを頼む場合は、終日時間を確保してもらいましょう。
ホームステイの家族にはお昼いらないと言っておきましょう。
筆者は時間を持て余しすぎて、運転手さんとともに近くのショッピングセンターでぼーっと待つ羽目になりました。。。

ちなみに、グアテマラのメキシコ大使館はこんなところです。(ストリートビューより)

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↑呼ばれるまでは外で待機。
空港の割と近くなので、グアテマラからメキシコに発つとき窓からこの建物が見えてちょっと感慨深かった

 

それでは、当日の流れを見てみましょう。

①予約した時間 大使館の中に入り、書類の提出、面接(カウンター越し)
・前職について
・入社予定の会社名
・上司名
・業務内容
スペイン語はどこで勉強したか?
・給与
等々、書類(主にJob offer)をもとにきかれます(もちろんスペイン語)。
ここで聞かれることは間違えては×。
その後、「○時にまた来てね☆」と言われて終了。

ちなみにここで、「海外で給与をもらって働くのは初めてか?」という質問があり、「はい。」と答えたのですが、2年前にワーキングホリデーでカナダに行って働いていた点を説明しておらず、虚偽と認められるのではないか・・・と後々めちゃくちゃ焦りました。。。
最終的に問題ありませんでした。が、心配ならばその場で確認を取る方が安心だと思います。

②指定された時間 再び建物の中に入り、指紋採取と写真撮影、ビザ発行手数料納付(274ケツァル・約4000円 ※2018年時点)

この日、あればぜひクレジットカードを持っていきましょう。
カード払いであればその場でできるのですが、現金払いであれば、大使館外の銀行に直接支払いに行かなければなりません…。

③15時 三たび建物の中に入り、やっとビザ受取!

パスポートの出入国印を押すページのどこかに、写真入りのビザが貼られた状態で交付されます。
これをもとに、メキシコ入国後に再度移民局に行きビザのカードを受け取る流れになります。
「その手続きをちゃんとやります」というサインをして、遂に終了!

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↑このとき交付されるビザ

晴れて入国

そしてそのビザをもって、メキシコに入国することになります。

入国審査の際は、まだビザのカードは持っておらず、ビザ取得後初めての入国である旨を係の人に伝えましょう。
それと、このときもらえる入国カードの半券も大事に取っておきましょう。後の手続きで必要になります。

入国してからは

メキシコ到着後、改めて新住所等を書いた書類作成、写真撮影などを経て、会社の方でビザのカード取得の手続きが続きます。
そういえば、結構な期間会社にパスポートを預けていたような…
あと、日本を発つときに用意していった公印確認(by公証役場)&アポスティーユ(by外務省)付きの卒業証明書・戸籍謄本も結局全く使わなかったな…発行に5000円ぐらいしたのに(´・ω・`)

いざ準備が整えば移民局へ行き、再び指紋採取&書類へのサインをし、やっとやっとカードの受け取りとなります。
(これにも日数がかかることがあります)
このカード(いわゆるFM3)が身分証明となり、これをもとに税関係の手続き、銀行口座の開設等々が可能になります。

…といった流れになります。

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 ↑カードはこんなの

 

ビザ取得手続き、時間と手間と我慢強さを要するものですが、この一連の手続きが完了した暁には、一人前のメキシコ在住者として謎の達成感が得られることでしょう。
Bienvenido/a a México!
メキシコ就職予定の方々の参考になれば幸いです。